オープンブックマネジメント|情報公開する効果
過去の数値から、
仕事をする税理士
その数値を活かして、
未来を創造する
未来会計士 藤垣寿通です。
あなたの会社では、
会社の経営情報が
スタッフに公開されていますか?
売上がどれくらいなのかを
分かるようにしている会社は
沢山あると思います。
営業成果を売上高で
管理している会社が
多いからでです。
しかし、
売上のほか、
人件費、諸経費、利益まで
公開している会社は
あまりありません。
ところがです。
会社の情報を詳細まで
公開している会社も
あるんですよ!
なぜそんなことをするのか?
それは、
スタッフも経営にかかわることで
モチベーションを上げる効果が
あると言われています。
スタッフからすれば
他人事だった経営のことも、
自分事のように考えることが、
最終的にその会社の成長に
大きく貢献するのだという
考え方があるのです。
この経営手法を
オープンブックマネジメント
といいますよ。
例えば、
会社の置かれた状況を
スタッフたちが知ることで
危機感を共有できます。
また、
自分たちが頑張ることで、
会社の成績が伸びることも
リアルに感じることができます。
なぜ社長は
「利益を上げろ」と言うのか、
その理由が
分かるようになります。
などなど、
上手くいけば効果は
数限りなく出てきます。
とは言っても、
経営者はなかなか
決算書類を公開することには
勇気がいるでしょう。
スタッフたちに、
どう思われるか?
自分だけ儲けてると
思われないか?
こんなに赤字なのは
社長のせいだと思われないか?
と心配するからです。
そんな感情の中、
経営者が覚悟を決めて、
決算情報を見せても、
残念ながら効果はないんです。
え、いろいろ効果があるって
言ったじゃないかって?
はい、その効果は
すぐには出ないんです。
よく分からない数字の資料を
見せられても、
スタッフの立場からすると、
迷惑な話なんです。
「そんなの見せられても、
分かりませんから!」
ということなんです。
1、まずは全員参加で取り組む
特定の人だけに公開すると、
それ以外の人は
しらけてしまいます。
2、社員教育を徹底する。
難しい書類を見せられても、
見方もわからないし、
それによって自分たちが
どう関係するのかが
分からないんです。
数字の教育とともに、
自社のビジョンや行動指針など、
何を目指すのかを
研修などで教育する
必要があるのですね。
3、権限移譲を行うこと
権限移譲とは、
トップの権限を部下に
降ろしていくことです。
スタッフたちが経営判断を
する機会を増やしていくこと。
これにより自分たちが
会社に関わっている実感が
湧いてくるのです。
これはワンマン社長には
なかなか難しいところなんです。
4、インセンティブが分かりやすいこと。
インセンティブとは、
成果を上げたら、
見合う報酬を受け取るということ。
その制度がわかりやすく、
透明性が高ければ、
スタッフもやる気が
出てくるのです。
せっかく社長が公開したのに、
成果が出ないようでは、
残念でなりませんね。
その前に、諸制度を整え、
時間をかけての社員教育も
欠かせません。
計画的に進めることが
ポイントになります。
社長と社員との間に、
深い隔たりを感じていたら、
チャンスです。
オープンブックを導入すると
大きく改善する
可能性がありますよ。
検討してみては
いかがでしょうか?