こうやって見るとよく分かるCF計算書
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ2008日
おはようございます!
今日は会計の話しをしようと思います。
昨日お客様の経営会議でミニ講義をした内容を
簡単にお伝えしようと思います。
簡単と言っても難しいのですが、
決算書などの経営資料のなかでも
資金繰りを見える化した書類があるんですよ。
それがキャッシュフロー計算書というんです。
一般的に決算などでよく見るのは
貸借対照表と損益計算書ですよね。
簿記では定番の書類ですし、
経営状態を把握するためには必須の書類です。
でも上記の2種類の書類だけでは
会社の状況を正しく把握できないんです。
だからキャッシュフロー計算書が必要になるのですね。
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ではなぜそうなるのかというと、
「黒字倒産」
という言葉を聞いたことがありませんか?
会社は利益が出ていて黒字であっても
倒産することがあるんですよ。
そんなことあるの??
って思われた方がいるかもしれませんが、
会社が倒産するときは
利益がない時というより
お金がない時というのが厳密な答えなのです。
利益が出ていたとしても、
振り出した手形を決済するだけのお金がなければ
不渡りを出してしまうんですよね。
もちろん利益が出ていれば
そんな状況にはなりにくいと思いますが、
必ずしも利益があれば倒産しないということではないので、
キャッシュフロー、
つまりお金がどんな風に流れているのかを
見える化することで会社の状況が見えてくるというわけ。
概要を話しただけで
結構な長文になってきたので、
本文は短くいきます。
詳しい話は専門書を読んでください(^-^;
キャッシュフロー計算書は大きく3つに区分されています。
営業キャッシュフロー、
投資キャッシュフロー、
財務キャッシュフローです。
営業のところで分かるのは、
本業の事業の中でお金がどれだけ増えたか減ったかということ。
売上は発生主義で認識されますが、
キャッシュフロー計算書の営業の区分では現金主義で考えます。
つまり、
売上が計上されたときは売掛金として
まだ入金されてなかったものが、
翌月や翌々月に入金されます。
そのタイミングで営業キャッシュフローが増加したとして
認識されるんですよ。
だから損益計算書とは少し期間がズレていると思ってくださいね。
ここが分かりにくい部分です。
投資キャッシュフローは、
固定資産や有価証券の売却や購入での
お金の動きを表示します。
経営が苦しくて土地を売ったのかもしれないし、
成長過程の企業であれば設備投資として支出が増えるものです。
そんな視点で見ることがポイントですね。
財務キャッシュフローは、
お金を借りる返すということでの
お金の出入りだと思ってください。
設備投資のための借入れでお金が増えたり、
借入返済が多くて支出が多い場合もあります。
財務の部分からも会社の状況は見えてくるんですね。
ぜひあなたの会社のキャッシュフロー計算書を
見てみてください。
この3つの区分の増減から会社の状況と会っているか
見てみてください(^^)/
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