過去の数値から、

仕事をする税理士。

その数値を活かして、

未来を創造する

未来会計士 藤垣寿通です。

 

 

 

随分前の話ですが、

お客様のところで会議に

参加させていただきました。

議題も順調に審議が進み、

最後の話になっときに、

情報部署の部長から

新たに導入するシステムの

話題となりました。

 

数年越しに取り組むシステムで

そのロードマップが示され、

過去の歴史や

現状のシステムとの比較、

どれだけのコストがかかるのか、

そのシステムの詳細が

資料が配られて、

どんどん説明が進みました。

 

プレゼン

 

パワポを見てると、

あたかも営業のプレゼンのように

よくできているんですね。

ものすごく作りこまれているんです。

感心してしまいましたが、

どこか違和感が・・・

 

すると、

他部署の部長さんから、

「そもそも、

何でそんなシステム入れなきゃ

なんないんだよ!」

「最初から反対なんだ。

昔から勤めてる俺たちは

どうなるんだ。」

と、完全反対の意見が出ました。

 

結局、その場は議論ができなくなり

その話は次回に持ち越しと

なってしまいました。

 

 

このシステム導入の話は、

その後、上手くいったそうなのですが、

社長がこう話をされていました。

「いきなり唐突に説明してしまったから、

他のスタッフは反射的に

反応してしまったみたいです。

人は説得されそうになると、

反発するんですよね。」

 

 

この社長の話は、

まさにその通りなんです。

私がプレゼンを

聞いた時の違和感。

この違和感が何かというと、

もしかしたら自分は説得されて

いるのではないかという気持ち。

 

だから、

もしあなたが人の気持ちを

掴みたいと思っていたら、

説明してはいけません。

その話をストーリーで

語るんですよ。

ストーリーテリングです。

これは、私の師匠の

遠藤晃先生の真骨頂です。

ストーリーで語る。

 

ストーリーを語る

 

人はストーリーを聞くと、

その登場人物の誰かに

感情移入します。

感情が動くんですね。

だから自然と反応してしまうんです。

 

 

冒頭のシステム導入の話で、

その必要性を実体験で

語っていれば、

他部署の部長さんも

何の文句もなかったでしょうし、

その場で承認されたことでしょう。

 

 

ストーリーの力は

凄いんですよ。

あなたも意識して

使ってみてください。

明らかに相手の反応が

変わりますよ。

 

 

 

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