銀行融資の考え方
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ2721日目
おはようございます!
私たち税理士はお客様と銀行融資の対応についてご相談に乗らせていただく機会が多くあります。
お客様には銀行との交渉がはじめてで不安に感じておられたりするので、サポート業務は大事なんですね。
じゃあ、どうやったら銀行からお金を借りられるのか?
お金を借りたい借りたいと思っている経営者側の視点を
いったん銀行側の立場に立って見ることがとても重要なんですよ。
お金を借りたい多くの人は借りることばかりに意識がいっていて、
お金を借りた後の返済のことはその時考えればいいくらいに思ってるんですよ。
「どうやってお金を返済いただけますか?」
と聞かれたときに明確に応えられる人は少ないです。
あなたが人にお金を貸すことを想像してみてください。
返すことに意識がない人に貸すほど怖いものはありません。
銀行も同じなんです。
ちゃんと返すことができる人だと確認できて、
融資が受けられることになるのです。
じゃあ、返済はどうやって考えたらいいのか?
それは返済の計画表を作るといいんですね。
いわゆる資金繰表です。
今後の経営の状態を売上から仕入や経費を引いて
その月に現金預金がいくらになるのかを算出して、
そこから返済の元金を差し引いたときにちゃんと残高が毎月プラスで回っていくのか。
これが資金繰表のポイントです。
計画だからといって適当に売上と仕入を入れていくと
前年と比較して整合性が取れなくなります。
また利益が多く出るような計画を立ててしまうと
毎月の現預金残高がどんどん増えていってしまい、
そもそも融資の必要がないんじゃないかと言われるような資金繰表になります。
希望の融資額を借りてなんとか資金が回っていくというバランス感覚が資金繰表には必要なのです。
そんなこんなで資金繰表が適正な数値で作成されていることが銀行が確認できると、
融資の実現に近づくんですよ。
融資には運転資金や設備資金などタイプが異なるので、
タイプによって返済期間も違ってきます。
融資内容に応じて返済期間を対応させて計算してくださいね。
公庫にお客様をご紹介するときに感じたのは、
金融機関は経営者の人格も評価のひとつになっていること。
自分の口で資金繰りや現在の経営状況を説明できるのか?
どんな理念を掲げて仕事に取り組んでおられるのか?
お金の使い方は激しくないか?
計画性はあるか?
いずれもお金を貸す側が安心できるような項目でチェックされていると思います。
手元にお金があるとパ――っと使ってしまう人には
お金を貸したくないでしょ?(笑
相手の立場にたって物事を考えると、
何を準備したらいいのかが見えてくるでしょう。
ご自身で対応できることを増やしていきましょうね!
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