相手の立場に立つことの難しさ
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ1211日目
おはようございます!
今日は朝一で事務所によって
午後からの研修のために
東京の有明に行ってきます。
幹部メンバーたちが先に行って待ってるので
楽しみに出かけます(^^♪
さて、
藤垣会計事務所には
企業理念があります。
ミッション(使命)、
ビジョン(将来実現したいこと)、
バリュー(大切にする価値観)、
この三つで構成されていて
これらを合わせてクレドと呼んでいます。
このクレドのなかには、
「グッドパートナー」という
価値観があります。
『私たちは、
お客様に寄り添い、
ともに悩み、
喜びを分かち合い、
笑顔になれる関係を築きます。』
というものです。
この内容が聞いてるだけだと
スッと入ってきますが、
できているかと言えば
まだまだほとんどのスタッフが
できていない項目なのです。
でね、
相手の立場に立てないと、
相手に寄り添えないし、
ともに悩んだり喜ぶことができません。
まずは
相手の立場に立つことなんですが、
本当の意味で相手のことを
理解できているかというと
難しいことなのです。
例えば、
私は独立するまで20年の間、
会計事務所で勤務してきました。
最後の方は税理士として仕事をしてました。
でね、
事業主の気持ちが分かっていたかと言えば
意外とできていないことに気が付いたんです。
いつ気が付いたかというと
独立した5年前のことです。
それは突然の独立劇でした。
いきなりお金が必要になります。
「今月末には5百万必要になります」
って突然言われたら
どう思いますか?
ちょっと待ってって思いません?
まぁ仕事の見通しはあるので
融資を受けることにして
1,000万の借り入れをすることを決めました。
そしてある銀行に申し込みました。
何も問題なく借りれそうでしたが、
結論が出るまで何となく
不安がよぎります。
今までお客様の融資の手伝いを
数えきれないくらいしてきたのに、
自分のこととなると
不安で仕方がない。
そして、
融資の担当者から、
「とりあえず初めてなので
半分の500万円でどうでしょうか?」
と、ふざけた連絡が入ります。
「コイツ、舐めやがって。」
と必要な資金が借りれないことに
焦りを覚えました。
結果的にその銀行での融資は断りました。
知人のいる銀行へ再度申し込み、
そこで全額の融資を受けました。
ここでの学びは、
それまで借りる人の気持ちが
まったく分かっていなかったということ。
これは借りる立場になってみて
初めて分かりました。
借りれなかったら大変なことになるという
不安な気持ちが常に溢れてましたね。
相手の立場に立つって
簡単に言うけれど、
本当にそうなってみなければ
どんな気持ちでいるのか
想像することは難しいのです。
それでも、
お客様の話を聞き、
悩みを聞いていくうちに
一緒に涙を流すこともありますし、
喜ぶことも増えてきますよ。
完全に相手の気持ちになんて
なれないけれど、
同志のようなパートナーとして
相手に幸せになってもらいたいと
心から思えるような関係になれば
それはもう企業理念の価値観を
実践できているのだと思うのです。
業務は業務としてスピード感をもって
仕事をこなすことが重要です。
しかし、
その仕事の向こうには
お客様やスタッフの方たちがいて、
人と人との関係が存在していることを
忘れてはいけません。
役割がそれぞれ違うので、
直接お客様と接するスタッフや、
まったく触れ合わないスタッフもいます。
でもその違いは役割の違いであり、
違う価値観をもっているのではありません。
同じ価値観を持ち、
役割で仕事を分かち合っているだけ。
常に全員がグッドパートナーであり続けたいですね。
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