社長 目標 迷う 時で悩む社長へ|失敗を避けて会社を守る判断基準
経営の目標が決められない社長へ|自社らしい目標の決め方と判断基準
経営の目標は、他社との比較ではなく自社の理念から決めるべきです。これが結論です。売上1億、店舗10店、業界トップ。こうした数字は分かりやすい。でも、他人の物差しで決めた目標は、達成しても満たされません。途中で迷子になる。判断基準は一つです。「その目標を達成したとき、自分と社員が誇れるか」。誇れないなら、それは自社の目標ではなく、誰かの真似です。目標設定は、何を成し遂げたいかという理念から逆算する。ここを外すと、頑張るほど苦しくなります。
考え始める前に置いておきたい3つの視点
- 目標は比較ではなく理念から。 他社の数字を追うと、達成しても心が満たされない。
- 数字は目標ではなく結果。 売上や店舗数は、理念を実現した「あと」についてくるもの。
- 迷いは情報不足ではなく、軸の不在。 何を大事にするかが決まれば、目標は自然に絞れる。
先に伝えたい判断の結論
- 目標が定まらないのは能力不足ではなく、判断軸がないだけ
- まず「なぜこの会社をやっているのか」を言葉にする
- 売上目標は理念を実現するための手段として後から設定する
- 大きな目標より、半年で届く中間目標のほうが組織は動く
- 一人で考え込んで動けないなら、外部の視点で言語化を手伝ってもらう
なぜ目標を決められないのか
正直なところ、目標が決められない社長は珍しくありません。むしろ真面目な人ほど迷います。理由があります。
他社の数字を、自分の目標にしてしまう
迷う社長の多くは、無意識に他社と比べています。同業のあの会社は年商5億、うちは1億。だから次は2億を目指す。一見まともですが、ここに落とし穴がある。
その2億に、心からの意味がないからです。ある製造業の社長は、「とにかく規模を倍に」と数年間走り続けました。達成はした。でも、「達成した日、なぜか嬉しくなかった。次の目標も思いつかなかった」と。数字は満たされても、心は満たされなかった。他人の物差しで走った結果でした。
数字が先に立つと、迷子になる
数字は目標のように見えて、実は結果です。売上、利益、店舗数。これらは「何を成し遂げたいか」が先にあって、その実現の度合いを測る指標にすぎません。
順番が逆になると迷います。「いくら売るか」から考えると、その金額に意味づけができず、社員もついてこない。一方、「自分たちは誰のどんな困りごとを解決したいのか」から考えると、必要な売上は自然に見えてくる。順番が大事なのです。
迷いの正体は、情報ではなく軸の不在
たくさん本を読んでも、セミナーに出ても、迷いが消えない社長がいます。実は、足りないのは知識ではなく軸です。何を大事にするか。何は譲れないか。これが言葉になっていないから、選択肢が増えるほど迷う。
中小企業庁の調査でも、明確な経営理念を持つ企業ほど、業績の浮き沈みに強い傾向があります。軸があると、判断が速くなる。迷いが減る。これは精神論ではなく、実務の効率の話です。
自社らしい目標を、どう見つけるか
では、どう決めるのか。順番に沿って動けば、必ず輪郭は見えてきます。
「なぜこの会社をやっているのか」を言葉にする
最初にやるのは、理念の言語化です。きれいな標語をつくる作業ではありません。「自分は何のためにこの会社を続けているのか」を、素朴な言葉で書き出す。
ある建設会社の社長は、最初「家族を食わせるため」としか出てこなかった。でも対話を重ねるうちに、「地元で長く使われる建物を残したい」という言葉にたどり着いた。「言ってみて、自分でも驚いた。でも、これだなと思った」と。そこから目標がするすると決まり始めました。最初の素朴さを恥じる必要はありません。
理念から、半年で届く目標に落とす
理念が見えたら、それを実現するための具体的な行動目標に分けます。ここでのコツは、いきなり大きな目標を立てないこと。
3年で年商3億、よりも、半年で既存客の紹介を月3件、のほうが社員は動けます。大きすぎる目標は、自分ごとにならない。届きそうな中間目標を積み重ねるほうが、結果として遠くまで行ける。ケースによりますが、最初の目標はあえて「少し物足りないくらい」がちょうどいい。
よくある失敗は、目標を社長一人で抱えること
やりがちなのが、目標を社長の頭の中だけに置くこと。これでは社員は動きません。「社長が何かを目指しているらしい」では、力は集まらない。
うまくいく会社は、目標を社員と共有し、言葉にして掲げています。最初は照れくさい。「こんなこと言って引かれないか」と半信半疑な社長もいます。でも、口に出して共有した会社ほど、社員が自分で考えて動くようになる。目標は、語って初めて力になります。
目標づくりで、社長からよく出る疑問
Q1. 目標は数字で決めるべきですか?
A1. 数字は必要ですが、最初ではありません。まず理念を言葉にし、その実現手段として数字目標を後から設定する順番が大事です。
Q2. 同業他社の数字を参考にするのは間違いですか?
A2. 参考にするのは構いません。ただ、それをそのまま自社の目標にすると、達成しても満たされません。あくまで自社理念が起点です。
Q3. 理念なんて立派なものがありません。
A3. 立派でなくて大丈夫です。「地元で長く使われたい」程度の素朴な言葉から始まります。むしろ飾らない言葉ほど本物です。
Q4. 大きな目標と小さな目標、どちらがいいですか?
A4. 組織を動かすなら、半年で届く中間目標が有効です。大きすぎる目標は自分ごとにならず、行動につながりにくい傾向があります。
Q5. 目標を立てても続きません。
A5. 抱え込みが原因のことが多いです。社員に共有し、月次で進み具合を確認する仕組みがあると、目標は生き続けます。
Q6. 迷っている時間がもったいない気がします。
A6. 迷いは軸がない状態のサインです。情報を増やすより、何を大事にするかを言葉にするほうが、結果的に早く前へ進めます。
Q7. 一人で考えても堂々巡りです。
A7. その場合は外部の視点が有効です。数字と理念を一緒に整理できる相手がいると、言語化が進み、目標の輪郭が見えてきます。
迷ったときに立ち返る整理
- 目標は他社比較ではなく、自社の理念から決める
- 数字は目標ではなく、理念を実現した結果と捉える
- まず「なぜこの会社をやっているのか」を素朴な言葉にする
- 大きな目標より、半年で届く中間目標を積み重ねる
- 一人で堂々巡りなら、外部の視点で言語化を手伝ってもらう
「達成した日、なぜか嬉しくなかった」。他人の物差しで走った社長の言葉です。同じ後悔をしないために、まず自社の軸を言葉にしてみてください。迷いの中にいる今こそ、立ち止まって整理するときです。よければ、その言語化を一緒に手伝わせてください。
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このテーマは、判断の切り口ごとに考え方が分かれます
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