局所最適と全体最悪
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ1362日目
おはようございます!
いよいよゴールデンウィークが
始まりましたね!
でも巷ではステイホーム週間と言っているそうです。
いつから始まったのか分かりませんが、
連休中は静かに自宅で過ごしましょう。
連休中には、
今後のZoomで開催する事務所のセミナーの
資料作りをしようと思います。
今までのように対面でのセミナーと違い、
コミュニケーションが限られるので、
使用するパワーポイントの資料に
分かりやすくするよう工夫を加えようと思います。
試験的に5月13日に開催しますが、
いきなりコラボセミナーという事で、
段取りが上手くいくのか不安が残ります。
しっかり準備をして臨みます!
さて、
遠隔でのセミナー開催も
失敗をするかもしれません。
有名な言葉で
「失敗は成功の母」
という言葉があります。
そう、
失敗は失敗ではなく、
次に生かすことで失敗ではなくなるのです。
これを科学したのが、
『失敗学のすすめ』
畑村洋太郎著
です。
会計事務所のクラウド化の書籍を読んでいて、
この書籍の一部が取り上げられていたので
今読んでいるところです。
失敗でもいろいろなパターンがあるのですが、
局所最適と全体最悪というテーマで
書かれている章があり、
なかなか興味深く読ませていただきました。
「木を見て森を見ず」
まさにこの言葉が当てはまるのですが、
組織の成長には、
萌芽期、発展期、成長期、衰退期、
というように大きな波があります。
萌芽期の頃のような、
組織が小さく数名で一緒に
組織運営をしている頃から始まり、
成長期となると100名を超すような
多くな組織になっていることもありますよね。
でね、
失敗学のすすめでは、
成長期などのように
組織が大きくなってしまったがゆえに
起きる失敗を取り上げていました。
今では大きなIT企業でも立ち上げの頃は、
社長自らがプログラマーとして
2,3人で会社を運営している時代がありました。
全員がすべての業務をこなし、
全員が全体像を把握できている状態で
組織は回っていきます。
そんな少人数の時には、
局所最適であれば、
全体としても最適になるのですが、
組織が大きくなると
そうはいかなくなるという事でした。
そのIT企業が発展し成長期を迎えたとします。
例えば、
GMOのような企業となると、
組織が大きくなり、
更に分社化し、
組織の全体像が分かりにくくなります。
もちろん最初からいる創業メンバーには、
発展していく経緯が見えてますので
よく分かると思うのですが、
ついこの間入社したばかりの新人さんには、
自分が配属された部署が、
全社の中のどんな役割を果たしているのかは
全く見えないという事です。
そしてその新人さんが成長して
権限を持ったとき、
良かれと思って行動したことが、
組織全体にとっては
マイナスなこともあるのですね。
その仕事が他の子会社の仕事と
重なってしまっていたとか。
自社のグループ内で、
仕事の取り合いをしていたなんて、
全体最悪ですよね。
局所最適、部分最適ともいいますが、
経営者は常に全体最適となるかどうかを
考えながら経営判断してください。
部分よりも組織全体を見渡してください。
社員の人は、
自分の目の前に仕事には役に立つことでも、
組織の中ではどうなのか?
という視点をもって業務に取り組んでください。
組織内で情報が偏ってしまう属人化の問題は
ほとんどが全体最悪です。
一部の仕事の効率だけを考えて業務を行なうから、
何かあったときに全体に問題となって表れるのです。
細かい話ですが、
例えばペーパーレスの仕組みを導入したとして、
最初は慣れないから面倒くさいんです。
ちょっとくらいはいいかと思って、
紙で印刷をした資料をデータ化しませんでした。
他のメンバーはすべてデータにしてあると思って
資料を探しているので、
データ化されていない資料については
存在すら気が付かないのですね。
こうやって、
一部の局所最適が生まれると、
全体最悪も同時に生まれてくるのです。
視点を変えて、
視野を大きくすることで、
全体を見渡す意識を持ちましょう。
全社的に全体最適に取り組むことで、
組織はぐんぐん良くなっていきますよ。
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