過去の数値から仕事をする税理士

数値を活かして過去と未来をつなげる

岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。

毎日ブログ1376日目

 

 

おはようございます!

連休が終わったのか、

まだ途中なのか分かりませんが、

毎日が土曜日みたいな感覚でした。

完全に在宅で仕事をしていると

余計にそう感じてしまいます。

今日と明日はお客様とお会いする予定があるので、

事務所に出かけて仕事です♬

 

 

さて、

昨日までの緊急事態宣言は、

結局5月31日まで延長され、

さらに継続して自粛の状態を継続するという

異例の状況が続くことになりましたね。

 

 

最近では、

住宅ローンの相談件数も

急激に増加しているそうです。

パワーカップルという言葉を

ご存じですか?

主に都心に住んでいる共働き夫婦で、

それぞれが700万円~800万円の

収入がある夫婦のことを言います。

二人の収入を合算すると、

年収が1500万近くになるのです。

それだけの収入があれば、

都心のタワーマンションも

手が届くんですよ。

だから思い切ってタワーマンションを

共有名義で購入して、

さらに自分たちのスキルアップのために

自分磨きの投資を欠かさないような

生活を送っているんです。

意識高い系とも言いましたが、

夫婦揃って投資をするので

もちろん貯金に回るお金は

ほとんどありません。

二人の年収合計が1500万円ほどあるのに、

貯金は数百万円しかない・・・

こんな夫婦は珍しくないんだそうです。

 

 

これってね、

フローばかりに意識が行ってて、

ストックが全くできていない状態なんです。

フローとストックという関係で

説明すると分かりやすいんです。

図にすると、

お風呂にたまる水にイメージをしてください。

フローは流れる水です。

入れる水もあれば、

出す水もありますが、

どちらもフローです。

つまり、「流れ」をいいます。

そして、

風呂桶にたまる水のことを

ストックといいます。

「溜まり」(たまり)ですね。

このフローとストックは、

どちらもバランスよくなければいけないのです。

先ほどのパワーカップルを

このお風呂で例えると、

凄い勢いで水を入れられる蛇口があり、

風呂に水を入れているのですが、

栓が抜けているので

まったく水が溜まらず、

全部下に流れていっている状態です。

 

 

会社のお金も同じです。

売上や経費などはフローです。

会社の儲けを表す損益計算書という書類は、

このフローの部分です。

ストックはどこかというと、

貸借対照表という書類が

それに該当します。

決算日における財産の総額と、

それを調達するための借入れや資本が

表示されています。

 

 

会社の決算の説明をすると、

経営者は損益計算書を見たがります。

どれだけ利益が出たのか?

税金はどれだけかかるのか?

儲からない原因はどの費用か?

など知りたいからです。

でも本当に知りたいのは、

これから会社は大丈夫なのか?

ということですよね。

 

 

将来のことが記されているのは

損益計算書ではなくて、

実は貸借対照表なのです。

経営者の方はその見方や活用方法を

知らないので簡単に素通りしてしまいますが、

私はここが一番大事なんだと思っています。

 

 

新型コロナウィルスの影響で

借入れをされた企業はとても多くあります。

直接影響がなくても、

今後の周りの影響を想定して

融資を受けるケースも多くあります。

私も先月融資を受けました。

 

 

みなさん忘れてはいけないのは、

融資は返さなきゃならないということです。

返済しなきゃいけない。

ではこれから1年のうちに

どれだけ返済するのか

分かって経営していますか?

それが書かれているのが

貸借対照表なのです。

会社のこれから払わなければならないもの、

これから入金されるものが

しっかり表示されているのが、

重要な理由なのです。

このストックを表す貸借対照表を

ちゃんと読めるようになってくださいね!

 

 

フローだけではいけません。

ストックばかりでもいけません。

このバランスが取れている状態も

実はよいとは言い切れないのです。

本当に良い状態というのは、

事業がどんどん大きくなっていくので

設備投資に回るお金が大きくて、

手元に資金が足りない状態。

すぐに銀行が融資してくれるので、

資金不足は一時的に解消されるのですが、

また足りなくなる。

これをぐるぐる回しているうちに

会社がどんどん大きくなっていくのです。

こんな理想的な状態は、

今の自粛の状況からはなかなか想像できません。

一日も早くコロナウィルスが収束し、

経済活動が活発になることを

こころから願います!

 

 

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