「損の法則」とは|主体的に生きること。
過去の数値から、
仕事をする税理士
その数値を活かして、
未来を創造する
未来会計士 藤垣寿通です。
先日、お客様のところに訪問した際、
人の育成についての話題になりました。
その時、お客様の経営者仲間の間で
最近名付けた法則があるとのこと。
その名も、
「損の法則」!
なになに?
どういうこと?
って話をきいていきましたよ。
お客様の仲間の方が、
こんな経験をされたそうです。
会社の業績が上向いてきたので、
ねぎらいのために社員旅行を
企画したそうです。
すると、若いスタッフから
「私は行きたくないので、
その分お金をください。」
と言われたそうです。
え、最近の若い人は
付き合い悪いと聞いてたけど・・・
と思われたそうです。
ま、結局は皆でそろって
旅行に行ったそうですよ。
そして、旅行に行くと、
現地の飲食店で食べ歩きしたり、
家族にお土産買ったり。
そして、楽しく帰ってきました。
でも、楽しいと思ってたのは
経営者だけだったのかもしれません。
次の日にまたスタッフから、
「損した損した。
旅行に行かなかったら、
土産代とかお金使わなくて
よかったのに、行ったせいで
お金を損した。」
という声が上がったそうです。
その経営者の方は、
「えーー、お金たくさん使ったのは
会社なんですけど。
しかも、あなたたちのためなのに。
そう思われるのなら、
こっちが損した気分だわ」
という話です。
その話を経営者仲間で共有したら、
それに似た経験をみんなが
していたそうです。
で、名付けた名前が、
「損の法則」だそうです。
お客様も、似た経験をお持ちでした。
スタッフの教育のために、
お金をかけて遠方で研修を
受けさせてあげたんです。
研修を終えて帰ってきたスタッフが、
こう言ったそうです。
「研修に行って損しました。
研修に行かなければ、
会社で弁当300円で済んだのに、
研修に行ったらランチ食べて
800円もかかりました。
研修に行かなかったら
損しなくてすんだのに。」
「・・・・。(汗」
世代間ギャップは簡単に
埋められないし、
その世代の価値観は、
なかなか理解できません。
最近の若者はコミュニケーションを
とるのが苦手だとも言われます。
でも、よく考えてください。
自分が若かった時にも、
同じようなことを
言われてなかったですか?
「最近の若いもんは○○○」って。
自分たちも若かった時には、
上司や先輩、特に年長者の方とは
気を遣うので一緒の時間を
過ごすのは苦手だったのでは
ないでしょうか。
だから、世代間ギャップだけの
せいにしてはいけませんね。
では、どうしたら「損だ」と
思われないようになるのでしょう。
それはまず第一に、
スタッフの皆さんは、利益が出たら、
それはみんな社長の儲けに
なってしまうんだと思われている
かもしれません。
社長が儲けるために、
自分たちが汗水たらして働いてる
と思われてるかもしれません。
自分が頑張っただけ損する。
そんな意識が根底にあるのかも。
どれだけ社長がビジョンや
理念を熱く語っても、
スタッフの心に届きづらいのには
理由があるんです。
その理由とは、
「立場の違いから生まれるギャップ」
が存在するから。
「社長」と「社長以外のスタッフ」とは、
置かれている立場が違うんです。
決定的にね。
だから、伝える方法を
考えなきゃいけないんですよ。
ここについては、
に参加していただければ、
スッキリしていただけると思いますよ。
そして、第二に、
そのスタッフさんたちが
主体的に働いていること。
会社のために働かされてると
感じていたらヤバいです。
働きたいと自ら思って働くとは、
どんな組織なんでしょうか。
そのヒントは、そのスタッフを
最大限生かす組織であるかどうか。
だって、そのスタッフじゃなくても、
誰でもできる仕事しかしてないとしたら、
そのスタッフはやる気がでますか?
その人が必要かどうか。
それが本人に伝わっていれば、
コミュニケーションはもっと
良くなっていますよ。