過去の数値から仕事をする税理士

数値を活かして過去と未来をつなげる

岐阜市の未来会計士 藤垣寿通です。

毎日ブログ572日目

 

 

おはようございます!

少し暖かくなってきましたね(^^)

日曜、いかがお過ごしですか?

私は午前は事務所で仕事、

午後はお客様の総会に出席です。

 

 

 

さて、

「いつ見ても客がいないあの店が

 潰れない理由」

おかしなタイトルだと思われましたか?

お客さんがいないのに

お店が成り立つの?

と不思議に思われるかもしれません。

 

 

でもね、

そんな店ってあるんですよ。

例えば、

小さな焼肉屋さん。

店は小さくて8人くらいで満席になるお店。

月に何日かしか電気もついていません。

見るたびに、

「今日もお客さんいないから

 営業してないんだなぁ」

と思ってしまうお店なんです。

勝手なイメージですが

うちの事務所の近くにも

そう思わせるお店があるんです。

実際に経営状態は知りません。

でも、普段から営業してる感じではないんですよ。

どうしてお店が成り立つのかって

考えてみましょう。

とんた

 

 

そのポイントは変動費と固定費にあります。

専門用語が出てきました。

変動費とは、

売上の増減に伴って、

増えたり減ったりする費用です。

例えばスーパーでコーラを買います。

スーパーは60円で仕入れて、

100円で販売してるとしましょう。

コーラが2本売れたら、

売上は200円。

すると、

仕入れは60円×2で120円。

つまり、

売上に対応して増える費用って、

コーラの場合は仕入だったんですね。

だから、この場合の変動費は仕入です。

こうやってあなたの仕事での変動費を

考えてみてください。

 

 

でね、焼肉屋さんの変動費も、

スーパーのコーラと同じで、

仕入なんですよね。

お肉や野菜の仕入れです。

でね、

重要なポイントは在庫にあります。

普通の焼肉屋さんは、

その日にお客さんが来ることを想定して

ある程度のお肉を在庫として

持っていますよね。

お客さんが商品を注文してから、

お店が肉屋に肉を発注していたら

間に合いませんからね。

だからある程度の在庫は持っているんです。

 

 

だけど、

さっきのような小さなお店では、

必ず予約がないとお店に入れません。

一組くらいしか入れないのですから、

予約のみの営業スタイルになるんですよ。

そして、

予約時にコースまで決めてもらえるとしたら、

どうなるでしょう?

そう、在庫を持たなくてもいいんですよ。

予約が入ってから、

材料を仕入れればいいので、

在庫を余分に持つ必要がありません。

そうなると何がいいかっていうと、

賞味期限などで安売りしたり

廃棄したりすることがない。

品質が良いものを提供できる。

在庫を持たないから、

予約がない日は休みにできるというわけ。

 

 

もちろん他にも考えることがあります。

それは固定費のこと。

固定費とは変動費の逆で、

売上の増減と関係なく、

一定にかかる費用です。

例えば、家賃です。

固定資産税もそうです。

営業しようがしまいが、

毎月支払わなければならないもの。

それが固定費というものです。

なぜ小さいお店なのかという理由は、

固定費が小さく済むからです。

営業を休んだとしても、

固定費が小さければ、

何とかなる可能性が高くなります。

固定費がたくさんあると、

固定費の金額までは、

粗利を稼ぐ必要があるので、

休んでいる場合ではなくなってしまいます。

粗利については、

またいつかご説明しますね。

 

 

ちなみに、

こういうタイプの店を経営されている人は、

本業が不動産経営だったり、

すでに年金でお暮しになっていることが

多いのかもしれません。

メインの収入があって、

副業的に小さな店舗で営業をするというのは

とても賢いですね。

 

 

だから、

一見すると儲かってないような

お店でも十分やっていけてるんです。

カラクリが分かると

面白いでしょ(^^)

ご自身の仕事に

参考になると嬉しいです。

 

 

 

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