確定申告のヒント 個人事業の必要経費
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ914日目
おはようございます!
なんと!
今日で1月が終わります。
この間正月だったのに~、
って言ってないで、
今年の計画がちゃんと進んでいるか、
検証してくださいね!
さて、
2月16日から確定申告が
始まります。
個人事業の方で、
ご自身で申告までされる方も
いらっしゃると思います。
ちょっと分かりにくい
経費の考え方を
少しだけご紹介しますね!
確定申告で取り扱うのは
所得税ですね。
そう、個人の事業主の方が
対象になります。
法人と個人の違いについて
少し考えてみましょう。
法人とは、
営利目的で設立されたもので、
会社というものに人格を与えたものです。
簡単に言うと、
その存在そのものが
営業をするためだけにあるということ。
では、
個人の方はどうでしょう。
所得税には10種類の所得に分類し、
その合計を申告書で計算します。
事業所得というのは、
10種類のうちの一つであり、
他には給与所得や不動産所得など、
いろいろな種類の収入に
区分されているのですね。
さらに、
個人の方は収入を得るためだけに
存在しているわけではありません。
そもそも、
生活する部分があります。
生きていくために食事をしますし、
衣類を買いますし、
住居を買ったり借りたりします。
子供の教育費、親の介護の費用、
趣味の費用など、
プライベートでの存在があるのが
大前提なのです。
そう考えると、
法人と個人とは
大きく異なるのですね。
個人の人の事業の部分だけを
切り抜いたのが法人だと考えると
分かりやすいかもしれませんね。
これまで説明してきたのは、
個人事業の経費は、
法人が認められる範囲より、
かなり狭いということを
お伝えしたかったからです。
例えば、
こんな通達があります。
法人税法基本通達には、
ロータリークラブの会費は
交際費だと書かれています。
であれば、
個人でも同じだと思ってしまいますが、
実は個人では経費にならないのです!
所得税の必要経費とは、
「業務の遂行上、
必要であること」
が原則なのですが、
直接的に関連していることが
キーワードなのです。
ロータリークラブのメンバーから
仕事を紹介されることがあるから、
必要経費じゃないかという
議論はあるのです。
しかし、
会費と紹介が直接関連性があるかというと、
間接的なわけです。
ロータリークラブは奉仕の精神のもとに
活動しています。
社会奉仕活動は、
事業とは関係ないというわけです。
私も個人事業主として
ロータリークラブに参加してますから、
会費が経費にならないのは
辛いところです。
税務調査では、
調査官や税理士によって
取り扱いが異なることが
往々にしてあります。
その時の反論をしっかりできれば
経費になるものも実際には
多くあるのです。
ただ、
いろいろな裁決事例を
見ていると、
理不尽なことが
多く書かれています。
かなり厳しい審判がくだされる事が
多くあるのです。
自分が税理士として
税務調査に立ち会っていたら
そんな結果にはさせないのに!
って感じることが多く、
とてもモヤモヤして
後味が悪いです(^^;)
個人事業主の方は、
事業部分と個人部分の
案分計算も必要になります。
しっかり区分して経理してくださいね。
最新情報を無料でゲット