手戻りは○○
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ3395日目
こんばんは!
今日は仕事の話しをしましょう。
職種にもよりますが、
完成した仕事を上司に提出して、
手戻りになることはありますか?
仕事の完成イメージがどんなものかによって、
その手戻りの意味は少し異なってくるかと思います。
具体的には、
私たち税理士事務所における仕事の提出となると、
例えば決算業務が一区切りしたので提出するということになります。
この仕事の完成イメージは、
個々の仕訳や税務判断、入力内容に間違いがない状態です。
一方では、
クリエイティブな仕事だと少し異なってきます。
例えばイベント企画の稟議をあげているとしましょう。
上司からは予算内により多くの集客が見込める内容を企画することと
効いているような場合だと、
完成のイメージは一つではなく無数に出てきますね。
こういったケースだと手戻りっていくらでも出てきそうです。
私が以前にトヨタ自動車に勤めておられた方に聞いた話だと、
若手の社員が課長に仕事を提出するときのこと。
その方は若手にはだいたい8割完成で上げていくよう伝えていたそうです。
なぜなら、
トヨタの慣習として3回は手戻りになるからだそうです。
それは戻せば戻しただけ企画が良くなるから。
完成イメージに近くなるように何度もやり直しをかけるんだそうです。
でもね、
若手の社員はそういうことが理解できてないから、
最初から100%全力で取り掛かって、
全力で仕上げたものをあげてくるんだそうです。
そしてそれが手戻りになって落ち込むそうです。
何度もそれを繰り返すうちにメンタルを病んでしまう人が
続出しているんだそうです。
真面目一辺倒ではなかなか昔の慣習に耐えられないのでしょうか。
私たちの仕事では、
完成イメージはただ正確であることです。
ある程度手戻りを自分で直していくことを
繰り返すことで次からミスしないように学習していきます。
このプロセスを飛ばすと、
いつまで経ってもミスがなくならない人が育ってしまいます。
だから間違っても、自分が直した方が早いからと言って
手戻りを省いて自分で修正しないようにしてくださいね。
ここ、とても大事なことです。
ただ、
先のトヨタの話しのように
手戻りがメンタルを傷つけないように
この手戻りが成長を支えていることを伝えてあげてください。
私も何度も間違いを繰り返し直してきましたし、
その都度ミスを生まないようなやり方を考えてきました。
自分で考えるようになることが、
さらなる成長を支えていきます。
手戻りは成長。
若手はたくさんミスをして成長してくださいね。
上司はそのミスが致命的にならないように
しっかり管理してくださいね。