ポジティブではなく、生ぬるいだけ。
過去の数値から、
仕事をする税理士
その数値を活かして、
未来を創造する
未来会計士 藤垣寿通です。
会社内の人間関係って
常にバランスがとられています。
ある人がいる時は、
会社がまじめに仕事モードになる。
別の人が、そこに加わると、
一気に場が明るくなり、なごむ。
そして会社の雰囲気は、
ネガティブよりはポジティブがいい。
人の意見を否定してばかりでは、
意見を出す意欲が
そがれてしまいます。
だから、ポジティブがいいと
誰もが思う。
実はそこに
落とし穴がある。
ポジティブな空間というのは、
基本的に相手のことを批判しない。
その空気感を維持しようとするあまり、
勘違いする人が出てきます。
ポジティブの意味の表層だけを
汲み取ってしまうんです。
例えば、ある人がミスしたとき。
本人は気が付いていない。
だから、気づかせてあげないと、
後で本人は大変なことになる。
でも、そこでポジティブを
勘違いしてると、
注意しなくなるんです。
波風立てたくないんです。
悪者になりたくないと
考えてしまったり、
ほかの誰かが
教えてあげるだろうと
考えてしまうのだ。
しかし、注意しないことは
大きな間違い。
そのミスが大切なお客様に
迷惑をかけることになります。
後で気が付く本人からしても、
「先に知らせてくださいよ!」と、
言いたくなるでしょう。
また別の例では、
本人が一生懸命仕事をしても、
まだ技術が未熟なため、
ダメ出しするポイントが
沢山あったとします。
でも、それを指摘しないんです。
とりあえず、仕事はできているなら
わざわざダメ出ししたくないんです。
自分が指摘することで、
相手が落ち込んだりすると
かわいそうだと思うのでしょうか。
いや、それも大きな間違いです。
アドバイスしないことで、
せっかく成長できる機会を
奪ってるんですよ。
会社の経営理念があるのならば、
社員は必ず、理念に従うべきです。
理念を深く理解すればするほど、
相手のために言わないことが
理念に反していることが
分かることでしょう。
どんな理念であれ、
人の成長を
拒むものはありません。
しかし、勘違いしている人は、
表面上はポジティブを装って、
会社理念を述べているだけで、
自分の心の中では、
面倒くさいことは言いたくないし、
結局は自分が一番かわいいのだ。
会社組織では、
理念やクレドで
会社が何のために
存在するのかを
決めています。
そのために、
どう行動するのかを
よく考えなければなりません。
理念やクレドは、
浸透されて初めて
意味があるものになる。
社長の自己満足では
いけないのだ。
私も、毎日、
もがき続けています。
一つ一つ、
少しづつでも、
社員に浸透するよう、
見本でありつづける。
これが、結局一番大事で、
一番大変なんだなぁと思う。