暇と退屈の倫理学
こんばんは!
今日は読み始めた書籍について触れたいと思います。
レビューするほどまだ読めていませんが、
切り口が鋭くてなかなか面白いです。
『暇と退屈の倫理学』
著 國分功一朗
この書籍の帯に、
東大生が読んでいるみたいなことが書かれていて、
知的好奇心を満たすタイプの内容だと読む前から分かります。
どこかで書評がありまして、
ずっと積読状態だったけど
読み始めたら面白くて一気に読んでしまったと。
それを見て本屋で見つけたから
思わず買ってしまいました。
暇や退屈についての考察って
どんな価値があるのかと思っていましたが、
人が幸せを感じるのは
まだ社会が発展途上でみんなが一生懸命に働いて
どんどん生活が変わっていくような高度成長の時代だと
幸せを感じる人が多く、
いろいろなものがすぐに手に入る現代になると
心を病む人が増えてきてしまい、
やりがいを見失っているのではないかと書かれていました。
また、
大義のために死ぬのを羨ましいと思えるのは
暇と退屈に悩まされている人間で、
食べることに必死の人間は、
大義に身を捧げる人間に憧れたりしない。
確かに、
日々仕事や生活に追われている人は、
貢献活動には片手間に取り組んでいるだけで
本気でそこに注力しようとは思わない、
いや、思えないんだとあらためて感じました。
暇と退屈を手に入れてしまうと
人はなにか意味づけをして生きていくわけです。
世の中にはさまざまな欲望を満たしてくれる商品があふれていますが、
自分が何に対してコミットメントをして
チャレンジをしていくのか?
経営者が事業を確立させた後に
ロータリーなどの社会貢献の活動に参加されるのは
こういう意味付けもあるのでしょう。
私はまだまだ事業はこれからビジョンを実現していくところですけどね。
企業で働く人たちも、
自分たちの生活を安定させるのはもちろんですが、
その次にはなにか仕事を通して社会的なことで
意味づけをして働いていけると幸せなんでしょう。
生涯にわたって生活のためだけにあくせく働くのは
なんだか残念に感じます。
せっかく生まれてきたからには、
その人にしかできないことを実現してほしいです。
うちのスタッフたちには
それぞれの理念に則って生きていってほしいですね。
背中を見せていきたいです。