経常利益率は〇%がよい
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ1778日目
おはようございます!
昨日の朝は事務所メンバーたちと自主勉強会をしていました。
毎週火曜の朝7時30分から1時間は読書会をしています。
そして今月からは仕事での提案などにつながる
決算書の本を読んでいます(^^)
その中で取り上げられていたのが
経常利益率は10%が良いとされているようだが、
それは本当なのか?
そんなテーマのところを勉強しました。
経常利益率とは、
売上高のうちに占める経常利益の割合です。
経常利益 ÷ 売上高
で求められます。
高ければそれでいいかと言えば、
その高い基準がよく分かりませんよね。
それを学びました。
数学が苦手な方はスルーしてください。
まず二つの指標を見ていきます。
粗利益率と経営安全率です。
この指標を掛け合わせたものが、
経常利益率と同じなのです。
粗利益率 =粗利益 ÷ 売上高
経営安全率=経常利益 ÷ 粗利益
上記の二つの率を掛け合わせると以下のようになります。
粗利益/売上高 × 経常利益/粗利益
文章で書くと見ずらいですが、
前側の分子の粗利益、後ろ側の分母の粗利益は通分できるので、
消しこんで省略すると、
経常利益 / 売上高
が残るんですね。
だから経常利益率を理解しようとするなら、
粗利益率と経営安全率を考えれば理解できるのです。
ちなみに経営安全率というのは、
損益分岐点比率と反対の指標で、
詳しく説明すると大変なので簡単に言います。
経営安全率は20%以上を目指してください。
これは業種問わずです。
そして粗利益率は業種によって異なります。
卸売業は15%、
小売業は20~30%、
製造業、印刷業は50%、
飲食業は65%、
歯医者さん80%、
美容業90%、
というように業種ごとでバラバラなんですね。
上記は一般的な数値ですのでご参考まで。
でね、
業種ごとの粗利益率と経営安全率をかけ合わせれば
経常利益率は算出できるので、
単純に掛け合わせてみましょう。
卸売業 15% × 20% = 3%
小売業 20~30% × 20% = 4~6%
製造業、印刷業 50% × 20% = 10%
飲食業 65% × 20% = 13%
歯医者さん 80% × 20% = 16%
美容業90% × 20% = 18%
こんな風に見ていくと、
経常利益率は業種ごとに参考値が異なることが分かりますね。
あなたの会社の経常利益率を見てみましょう。
そこから気づくことがあれば幸いです。
数字はただ読むのではなく、
何かの基準をもって見ることで
次にすべきことが見えてきます。
参考にしてください(^^)/
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