税理士試験は、毎年各科目の合格率は9%~17%程度の難関試験です。
平成26年の合格率は11.7%(相続税)~22.4%(財表)でした。

受験予備校では、模擬試験で毎回のように上位にランクインされているにもかかわらず、
なぜか合格できない人が一定数いらっしゃいます。

実力があるのに合格できない人には特徴がある。

素直読み間違え時間配分
この3つが合格のキーワードです。

税理士試験に限らず、資格試験は受験者のうちの一定の割合を合格としています。
税理士試験は6割の点数を取れば合格できます。
しかし、採点基準は公開されていません。
点数配分がわからないのに、毎年一定の割合で合格者がでています。
つまり、上位から一定の割合までを合格者とするための調整が行われていると考えられます。

素直に問題を読んでいますか?

まず、素直でないこと。
試験作成者とは、試験問題を通じて対話しています。
問題に対して、どれだけ素直に解答できるか。
聞かれたことについて解答すればいいのです。
予備校の問題に慣れてしまうと、余計なことをアレコレ考えてしまい、
結果的に的外れな解答になってしまっているケースが考えられます。

あわてて問題を読んでいませんか?

次に、問題の意図を読み違えて解答していること。
複数年同じ科目を受験していると、予備校の試験に慣れてきます。
こう聞かれたら、ああやって答えると、パターンで記憶してしまっていると、
本番でも、冒頭の部分を読んで「あ、このパターンだ!」と思いこんでしまいます。
また、解答する時間を多く取りたいと焦ることで、問題を速く読もうとしてはいけません。
問題を読み間違えたら、その解答に点数はないと思ったほうがいいでしょう。

時間管理はできていますか?

そして、時間配分に失敗すると合格は厳しくなります。
税理士試験の税法は理論問題と計算問題に分かれます。
理論問題(と計算問題)は、更に複数題に分かれています。
そうなると制限時間2時間をどう使うかが、解答用紙の仕上がりに影響してきます。
60点で合格といっても、理論50点計算10点や計算50点理論10点では合格は遠くなります。
採点については、いずれ記事を書きたいと思ってますが、採点方法が明確になっていません。
例えば、採点者が先に点数をつけた計算が10点だったとしたら、理論の採点をしっかりしてもらえるでしょうか?
偏りがないように解答して点数を稼ぐことが、合格に一歩近づくのだと思います。

税理士 藤垣寿通

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