経営者がズレていくとき
こんばんは!
中小企業の法人経営においては、
役員報酬とのバランスはとても重要です。
生活費で必要となる金額をちゃんと役員報酬で取れないと、
不足した分を会社から借りている形で出金するしかなくなってしまいます。
会社からすると貸付金勘定で処理がされます。
役員報酬を上げると、
セットで所得税と社会保険料が上がりますよね。
この支払いが厳しいからといって
会社から家計に支出した金額を
とにかく貸付金で処理をし続けてしまうと、
一時的には負担が少なくなって助かりますが、
積もり積もって何千万円という貸付金になってしまうと
もう絶対に返しきれない状態になってしまいます。
そうなるともう踏み倒すか、
その会社を切り捨てるか。
最後はそんな悲しい顛末になってしまうのですね。
税金や社保は払いたくない。
借入れも返済したくない。
でもいい暮らしはしたい。
そんな都合のいい話があれば
誰でもやってますよ。
どこかの人気YouTuberが
税金を払わなくて済むことを上手に話してます。
でもそれを真に受けてはいけません。
ちゃんと節税で済む範囲のことしか絶対に話していないのに、
聴いてる方が勝手に解釈して
みんな税金を払っていないんだと思い込んでしまう。
そうなるともう脱税している状態になってしまいますね。
感覚が麻痺してくるともう止まりません。
私たち税理士も脱税を持ちかけられても
そんな仕事を受けるわけにはいきませんから、
顧問を解除していくことになってしまうのですね。
生活水準を高くしてしまうと、
下げることができなくなって、
行きつくところまで行ってしまいます。
そんなことにならないように、
しっかり普段から正しい情報を伝えていくことが大切です。
生活を抑えてもらうのは大変かもしれませんが、
コツコツやっていく以外に家庭と会社を守っていくことはできません。
そういう人にはなかなか伝わらないので
心を強く持って関わっていきましょう!