決算書の読み方
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ1759日目
おはようございます!
今月は一年で一番多くの会社の決算書を作ります。
その完成した決算書はお客様にご説明して
それから税務申告をしています。
決算書の読み解き方を知らない経営者の方が
多くいらっしゃるので、
私が同席する報告のときには
担当者の不足を補うように口をはさんでいます。
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決算書が経営者にとって
どんな意味があるのか、
その本質的な意味を考えてみてください。
ただの過去の結果でしょうか?
税金を計算するためだけの書類でしょうか?
銀行に渡すためのものでしょうか?
確かにそういう意味合いもありますが、
本当に経営者が求めていることは、
これからどうしたらよいのか?
ということではないでしょうか。
会社の一年間の利益を表す損益計算書では、
固定費の金額を確認しましょう。
税務申告でつくる決算書の一般管理費は
固定費ではありません。
製造原価という費用のなかにも
賃金や消耗品費や雑費が存在するのですが、
これらも実は固定費なのです。
売上と完全に連動するものだけが変動費。
それ以外は固定費なのです。
会社が利益を出すための算式があります。
とても簡単なので必ず覚えてください。
粗利 > 固定費
こうなれば会社は利益が出ます。
粗利 < 固定費
これが赤字の状態です。
ここに使う固定費は一般管理費ではないので
何度も言いますが間違えないでください。
この算式からわかるのは、
粗利と固定費のせめぎあいで
その会社が利益が出るか赤字になるかが決まるというわけ。
だからこそ固定費が何かを間違えると
とんでもないことになるのです。
そして固定費が明確になれば、
何をどれだけ売ればいいかが明確になるのです。
問題です。
どちらが実行できるでしょうか?
喫茶店で売上目標を達成するために
1.今月の前年比105%を達成する
2.珈琲を一日200杯販売する
ちなみに200杯売った時の売上が105%なのですが
答えは2の200杯のほうです。
具体的であればあるほど行動が明確になるのです。
これを伝えるために決算書が必要になるのです。
うちの事務所でも決算書の報告のロープレを
定期的に行っています。
しかし、
まだまだ単なる読み方レベルにとどまり
本当に相手が望む報告はほとんどできていません。
読み方だけなら初年度のアルバイトでもできます。
数字のプロであるからこそ、
もっといろいろ教えてくださいと言われるような
決算報告ができるようになりましょう。
(あ、これはうちのメンバーに対してね)
決算書には他にも貸借対照表という
資産と負債と純資産を表すとても重要な書類があります。
実は過去の儲けがわかる損益計算書より、
未来が読める貸借対照表の方が重要なのです。
この書類の読むコツは
またの機会にお話ししますよ。
お楽しみに♪
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