お金の行方を探せ！
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ1784日目
おはようございます！
蔓延防止措置が解除され
岐阜県内ではお酒の提供も始まりました。
昨日は月曜ということで
コロナ感染者数は少なく済みましたが
油断はできません。
みなさん、
しっかり対策を怠らないようにしましょうね。
さて、
会社が倒産するときって
赤字だからだと思いますか？
実はそうではありません！
会社が倒産するときは
資金が枯渇したとき。
つまり、
赤字でもお金があれば倒産しません。
逆に、
黒字であったとしても
お金が無くなったら倒産してしまうんですよ。
黒字倒産って聞いたことがありませんか？
会社に利益が出たとしても、
それは損益計算書という1年間の経営成績の話し。
たった1年のスパンで見たときに
利益が出ただけで、
長期的な会社の状態が良いとは限りません。
利益が出ていても
借入金の返済が多い会社は
資金繰りはキツキツです。
なぜ？
借入金の返済は経費ではないのです。
会社の利益から返済するものだからですね。
利益を超える返済がある会社は
資金繰りが悪いというのはそういう事なのです。
では、
どうしたらそんな傾向が分かるのでしょうか。
利益が出ていたら安心してしまいますよね。
お金はどこに消えたのでしょうか？
それを示してくれるのが
キャッシュフロー計算書という書類です。
会社の経営資料には3つあるんです。
1年間の儲けを示す損益計算書。
決算の時点での財産と負債の残高を示す貸借対照表。
この二つは税務署にも提出する書類なので
多くの経営者の方はご存じだと思います。
でもね、
3つ目の書類、
キャッシュフロー計算書は
あまり知らない人が多いのです。
これは黒字倒産が増えてきて
この書類の必要性が高まったことで
経営者の方が知ることになったものです。
お金の残高が、
年初から現在までどれだけ変化したのかを、
その原因別にプラスかマイナスかを示してくれるのが
キャッシュフロー計算書なのですね。
おおきく3つのパートから成り立ちます。
本業の儲けから発生したお金がプラスなのかマイナスなのか。
これが営業キャッシュフロー。
設備投資、株の売買、資産の売却など、
投資活動キャッシュフロー。
お金の貸し借りや返済での
財務キャッシュフロー。
これらの3要素のどこかにお金が動くのです。
営業キャッシュフローがマイナスだととても危険です。
立て直しが急務となります。
お金の残高が多いからといって
安心できないのが財務キャッシュフローが増えた場合です。
お金を借りたから手元預金があるだけで、
営業キャッシュフローは赤字かもしれません。
財務キャッシュフローがプラスな時は
将来返済がついて回るので
気を付けなければなりませんね。
営業キャッシュフローと投資活動キャッシュフローを
合わせたものをフリーキャッシュフローと言います。
会社が自由に使えるお金のことをいうのです。
このフリーキャッシュフローがプラスであることが
望ましいと言われますね。
財務キャッシュフローでお金が増えても
それはその企業の実力ではないからです。
お金がプラスになるのはフリーキャッシュフローを
見ていく必要があるのです。
気になる方は自社のキャッシュフロー計算書を
確認してみましょう。
税理士さんが作ってくれますよ。
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