過去の数値から仕事をする税理士

数値を活かして過去と未来をつなげる

岐阜市の未来会計士 藤垣寿通です。

 

 

 

10年以上前に読んだコーチングに関する記事に、

なかなか部下に対してコーチングができないという相談の投稿がありました。

上司と部下の関係以上に、

どんな人間関係においても通じる内容です。

会話のヒントになると思いますので、

記憶を辿りながらですが、ご紹介します。

 

 

 

それは、部下にいろいろ質問を繰り出すのですが、

思うように答えを引き出せないどころか、

話したいことがどんどん出てきて、

コーチングではなくて、

ティーチングになってしまうという悩みでした。

 

個人面談

 

その上司は自分のコーチに相談しました。

ここからは、その上司とコーチと会話の一部です。

「あなたが尊敬してる人は誰ですか?」

「尊敬している人は、松下幸之助です。」

「では、あなたの部下ではなく、

松下幸之助さんがミスをしたと仮定したとき、

あなたは松下幸之助さんに何を質問しますか?」

「いやいや、松下幸之助さんはそんなミスしませんよ!」

「ミスしませんではなくて、ミスしたと仮定してください。

どんな質問をしますか?」

「えー、ミスしたと仮定したときですか・・・

だったら、余程何か別に大きな悩みがあったり、

特別なことがあったのではないかと思うんですよね。

だから、その理由を聞いてみたいです!」

「そうなんですね。他には?」

「そうですね、次に聞くのは、

その失敗から学んだこととか、

その失敗を今後にどう生かされるのか、

聞いてみたいです。」

「なるほど、その他にはないですか?」

「はい、まだ聞きたいことは色々ありますが、

これからやりたい事や、展望やビジョンなどですかね。」

 

 

ここまでの会話で、上司の人は気が付きました。

相手が違うとコーチングができているんです。

そして部下だとできない。

この違いは何かというと、

相手に対して敬意があるかないか。

相手が松下幸之助さんだと、相手の中に答えがあると信じています。

しかし、部下に対しては、相手の中に答えがないと思っていたわけです。

 

コーチング 

 

コーチングの基本は、

相手の中に答えがあることを信じること。

だから、部下にも答えがあるのだと信じて、

相手に敬意を払うことが必要だったんですね。

 

 

上手く相手のことが理解できないとか、

会話が上手くいかないと思ったら、

相手のことを尊敬する誰かだと思ってみましょう!

 相手との会話が一気に動き出すかもしれませんよ。

 

 

 

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