問題の根っこ
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ1277日目
おはようございます!
今朝は飛騨の山奥からスタートです!
高山市内でもあまり雪は積もっていませんでしたが、
平湯温泉の辺りまで来ると
少しは雪が積もっていましたよ。
さて、
今年も5月には未来経営セミナー、
続いて6月にはチームビルディングセミナーを
開催する予定です。
未来経営セミナーは根拠のある売上目標を掲げ、
ビジョンを実現していく方法が分かるセミナーです。
チームビルディングセミナーは、
なぜチームメンバーとうまくいかないのかが
理論的に理解できるようになります。
組織の在り方を振り返り、
翌日から変化を感じられるセミナーです。
この6月に行うチームビルディングセミナーでは、
このセミナーを受講していただいた方から
継続的に幹部研修をさせていただくことがあります。
私がチームビルディングコンサルタントとして
企業の研修をするときに意識する思考のフレームをご紹介します。
「学習する組織」を読まれた方には
おなじみですが、
氷山モデルという考え方が存在します。
図にするとこんな感じですね。👇
氷山の一番上の周りから見えているところが
実際に起きている出来事です。
あらゆる出来事はここに現れるのですが、
不都合なミスもここに現れます。
そのミスは氷山の一角で、
問題は水面下に大きく存在しているのですね。
ではその水面下を見ていきますが、
その下が「時系列パターン」と書かれてますね。
つまり、
ある出来事は一定の時系列などのパターンで
現れているのではないかということです。
例えば、
ある人がよくミスをします。
このミスの事実関係を過去にさかのぼって
振り返っていくと、
月末の忙しい時期に集中している。
もっと調べていくと、
彼の実家が自営業ということで
月末には仕事を終えてから
実家の手伝いに行っているとか。
だから月末はいつも寝不足で
仕事に集中できていないことが分かった。
というのが時系列パターンです。
どんな時にその出来事が起きるのか?
事実を並べていくとそれが分かる場合があるのです。
必ずしもパターンを見つけられるものばかりでは
ないんですけどね。
でね、
重要なのがその下の「構造」です。
仕事の仕組みであったりルールなど、
システム的なことが構造です。
その時系列パターンで
問題が起こる仕組みが悪いというわけ。
だったらその仕組みを改善することで、
その問題は根絶することができるということです。
私たちチームビルディングをコンサルとして行うときは、
その組織内の構造をいつも探します。
その問題の事実関係を明確にし、
過去にさかのぼって並べていくことで
構造がもたらす問題が見えてくるのです。
この構造を変えない限り、
何度でもこの問題は発生するのです。
普通の企業はこの繰り返しなんですよ。
なんとなく人間関係で乗り越えたり、
気合で乗り越えますが、
いつまでたっても改善しないこと。
それは構造に問題があるというわけ。
一番下のメンタルモデルは、
もっと根源的な組織メンバーの
思考の世界なんです。
ここはちょっとやそっとでは
変えられないところです。
企業理念の浸透も
ものすごい時間をかけて
少しずつ浸透しますよね。
人の価値観なんて
外から変えられません。
だからこのメンタルモデルは
コンサルでは扱わないんです。
会計事務所では、
基本的に100%の仕事ができていて
当たり前の世界です。
正確性が問われる仕事だからです。
でも人がする仕事ですから
ミスは発生します。
では、
どうしたらミスは減るでしょうか?
いや「減る」ことが目標だとしたら、
具体的にはどうしましょうか?
それは同じミスを繰り返させないこと。
この時系列パターンから構造を解き明かせれば、
同じミスは発生しなくなります。
って簡単に言いますが、
実際には難しいのです。
だって、
事実を話してもらうことが
難しいのです。
ホウレンソウの話をよくするのですが、
この基本として悪い報告ほど
すぐにすべきとあります。
残念ながら、
まだまだできていませんね。
私の関わり方にも
問題の多くはあるのでしょうが、
事実をすぐにそのまま誠実に報告してもらえる
組織文化を形成していかなければ、
いつまでたってもミスは減りませんよね。
これはメンタルモデルに踏み込むので
すぐには変わらないでしょう。
でもやり続けるしかありません。
一歩一歩、
メンバーの成功を信じて
関わりを続けていきます。
あなたにも、
何か参考になれば嬉しいです。
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