こんばんは!

10年前に独立したときに自分のために銀行融資を受けた時のことを

今でも思い出すことがあります。

私の独立はある日突然いきなり発生しました。

大先生が突然亡くなられたからです。

事務所を引き継ぐことを決め、

すぐに事務所探しをしてあらたに事務所を借り、

そこを改装して設備を入れてなかなか大変でした。

大きな不安は当面の資金繰り。

2月からの始まりでしたが、

仕事をした分の入金は翌月以降となり、

2月のスタッフの給料をどこから支払おうか。

事務所の敷金も数百万だったし設備のお金も必要になります。

 

 

少し前から独立を踏まえて相談していた実家近くの信金。

こちらには当初から事情を話していたので

すぐに希望額が借りられるかと思っていたのですが

思いのほか塩対応でした。

1000万が実際に必要だったからそう申し込んだのですが、

「とりあえず500万ですかねー。」

そうあっさりと言われてしまいました。

カチンと頭にきましたが、

そうですかと返事だけして、

すぐさま仕事でいつも融資を回していた別の信組さんへ連絡。

すると数日で

「満額お出しします」

と返事をいただきました。

 

 

塩対応の500万とあらたに1000万の融資を受けようと思ったのですが、

信組さんからは

「創業の融資なので、信金の方はお断りしてください」

そう言われてしまいました。

まあ希望額は借りられたので仕方ない。

信金に断りの電話をしました。

すると

「えええ!!!

それは困ります!

なんとか1000万ご融資できるようにしますので・・・」

余計に頭に来ますよね。

「だったら最初から満額出せよ!」

と言いたかったですが、

「いや、結構です」

と言ってお断りしました。

あれから二度とこの支店とは取引していません。

 

 

普段から多くの融資のお手伝いをしていますが、

自分自身で本当に必要な資金をお願いする立場になると

どれだけ不安になるのかがよく分かるというもの。

実際には妻の両親からも結構お借りして(すぐにお返しできました)、

当面はギリギリの資金での開業でした。

 

 

新しく事業をされる方とお話をすると、

この時の出来事を思い出し、

しっかりサポートさせていただこうと思います。

自分自身が体験するというのは大切なことですね。

 

 

 

藤垣会計事務所