過去の数値から仕事をする税理士

数値を活かして過去と未来をつなげる

岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。

毎日ブログ3414日目

 

 

こんばんは!

今日のテーマは公平。

公平という考え方は税のことをお伝えするときに

よくお話ししますね。

租税教室で講師をするときにもお話しします。

税は公平を意識して作られていて

平等ではないんですよ。

 

 

例えば、

所得税は垂直的公平と言われています。

所得が多い人には高い税率を、

所得が低い人には低い税率が適用されるように

公平に設計されていますね。

一方、消費税はどうでしょうか。

こちらは所得が高かろうが低かろうが、

消費という観点で広く公平に考えられています。

だから水平的公平と言われていますね。

 

 

公平を意識すればするほど

たくさんの税が必要になるのです。

例えば、

お酒を飲む人と飲まない人で公平に

税を課税しようとするからお酒そのものに税金をかけています。

酒税ですね。

ビールの半分以上は税金なんですよ。

タバコも同様ですね。

車についてもそうです。

自動車に関する税はたくさんありますが、

道路財源のために使われるものがありますね。

それぞれのことに公平を考えれば、

税の種類がどんどん多くなり、

今では50種類の税金があると言われています。

 

 

また、

平等ではいけないのです。

平等だと例えば所得税は一律国民一人当たり

年間で100万円支払ってください!

そう言われたらどうですか?

平等に同じ金額を課税されると、

余裕で払える人とまったく払えない人が出てきます。

公平じゃないと運用できないんです。

 

 

話しは変わりますが、

そろそろボーナスのシーズンですね。

私は独立してから意識してきたことがあります。

それは公平に給料や賞与を支払うということです。

私の勤務時代には、

鉛筆をなめながら支給額を調整されていたように感じてきました。

どれだけ頑張っても上手く調整されてしまう、

そう感じてしまうとモチベーションは上がらなくなるんですよ。

そして会社に対するロイヤルティも下がります。

信頼関係の土台にあるのが給料だと思うのです。

 

 

賞与については、

できる限りたくさん払ってあげられる状態にしていきたいです。

基準を甘くしてたくさん払うということではなくて、

成果がたくさん上がったからたくさん支給できるようにしてあげたいということ。

頑張った人にはたくさん支給してあげたいですよね。

だからいろいろなシステムから情報やデータをあつめて、

納得感が高い計算基準をつくってきました。

これまで社員には詳細まで伝えていなかったので、

次回の全体MTGでお話ししようと思います。

 

 

実は少し前から人事制度を一新したんです。

もう3年目に入りますが、

まだまだ本格的に活用しているとは言えません。

しかし、

そのステージやレベル、クラスで表示されている数値をもとに

賞与においても公平になるように計算に組み込んでいます。

例えば保険手数料の社員に案分して支給する金額があるのですが、

その案分の割合はこの評価制度のステージの高さを数値化して

それをもとに支給しています。

だから人事制度で自分のステージを上げていくことや

面談や顧客管理、資産税などができるようになるだけで

大きく変化していくように設計しました。

この辺りは常に改善しているところです。

 

 

公平性は信頼関係の基礎です。

あなたは周りに公平に行動できてますか?

藤垣会計事務所