過去の数値から、

仕事をする税理士。

その数値を活かして

過去と未来をつなげる

未来会計士 藤垣寿通です。

 

 

 

「値決めは経営」と

経営の神様、松下幸之助さんや

稲森和夫さんは言われていますよね。

まさに、値決めは要なんです。

ここで間違えてしまうと、

そのビジネスモデルそのものが

絶対に儲けが出ないことも

あるんですね。

 

値決め

 

では、どうやって値段を

決めるのでしょうか。

いろいろなパターンを

見ていきましょうね。

 

 

 

1.原価から逆算する

 

例えばスーパーで、

100円のミネラルウォーターを

売っているとします。

これを仕入れるために70円

かかります。

この場合の原価は、

仕入れであり、

100円に対して70円ということです。

 

差し引きすると

30円の儲けが出ますね。

この儲けを粗利と言います。

粗っぽい利益です。

売上100円に占める原価70円の割合を、

粗利率と言います。

この場合は30円で、30%ですね。

 

原価から逆算するのは、

よくあるパターンです。

自分自身がいくら原価がかかっているか

分かるから簡単に計算できます。

でも、注意が必要です。

この原価から求める方法だと、

大赤字になるかもしれません!

 

なぜなら、

原価以外の経費を

計算に入れていないからです。

原価以外にかかる費用とは、

例えば、

人件費、

水道光熱費、

リース料、

店舗家賃、

車両や設備の費用、

電話代、

宣伝広告費、

交際費、

などなどです。

これだけ多くの諸費用が

かかるんですよ。

これらの経費も、

原価と同じように計算に入れないと、

いくらで販売すればいいか、

分からないじゃないですか。

だって、人件費などが多くかかっていれば、

どれだけたくさん販売しても

赤字になることもあり得ます。

売れば売るほど赤字です。

最悪なパターンですよ。

しかも自分で気づいていない

パターンもありますからね。

怖いことです。

 

だから、1個販売するための、

原価と経費の合計額を

把握しておかないといけない

ということなんですよ。

 

 

 

2.同業他社の価格を参考にする

 

そうです、同業の金額は

気になるものです。

販売時に、

「あそこの店では○○円だったよ」

と言われれば、

あまり金額に差があると、

そちらにお客さんを

取られてしまいそうですよね。

そのためのリサーチは

欠かせません。

しかし、同業他社より

安ければいいと

いう訳ではありません。

大手ほど、価格は安く提供してくるもの。

価格リーダーシップといって、

安くしてシェアをとってしまうという

マーケティングがあるんです。

ここに中小零細である私たちが

立ち向かっていっても、

返り討ちにあうだけです。

だから価格では勝負してはいけません。

 

 

 

3.与える価値に合う金額を設定する

 

ある意味、お客さんがその商品に

その金額の価値があると

思えばいいんです。

その商品やサービスに

その金額に見合う価値があると

伝わる状態になれば、

相手から売ってくれと

言われるかもしれませんね。

これができるのが理想です。

 

あと、重要なのは、

その金額を提示する勇気が

持てるのかということ。

こんな高額な値段を伝えたら、

相手が怒るんじゃないかと

自信が持てないと、

自ら安売りしてしまう

かもしれません。

自身のセルフイメージを

高める必要も出てきます。

とても難しいですが、

上手くいくと、

数倍から10倍くらいまで、

値段は上げられるかも

しれませんよ。

 

 

値決めとは、

経営の要です。

特に開業当初などは、

安易に、自分の経験だけで

「こんなもんでしょ」って

価格を決めないでくださいね。

ちゃんと決めましょう。

そんなお手伝いもさせていただきます。

ぜひご相談ください!

 

 

 

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