相手の立場に立つということ
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ1519日目
おはようございます！
ずいぶん涼しくなりましたね。
早朝にジョギングする人を
多く見かけるようになりました。
マラソン大会はコロナで中止になってますが、
マラソンシーズンは始まった感じですね(^^)
さて、
今日は対人関係の大切な話しですよ。
松下幸之助翁が大切にした言葉に、
「素直」
という言葉がありました。
素直とはどういうことか分かりますか？
人の話を何でもそのまま聞くことでしょうか？
いや、それはただの馬鹿正直と言うんですよね。
では素直とは何か？
素直とは、
相手の立場に立ってみて、
「あぁ、あなたは○○と考えてるんですね」
と相手の立場をそのままを受け入れてあげることです。
それが良いとか悪いとかではありません。
「あなたは○○なんだ」ということを、
認めてあげることです。
目の前の人がどう考えているかは
分かりませんよね。
そしてその考え方が正しいかどうかなんて、
それぞれの人に正しさはあるのだから、
あなたが決めてはいけませんよね。
具体的に言うと、
夫婦で旦那さんがテレビを見ていて、
アイドルの女性歌手を見て、
「○○ちゃんは、かわいいなぁ」
と言ったとします。
奥さんがもしもこう言ったらどうでしょうか。
「え？ぜんぜん可愛くないよ。
趣味悪いんじゃないの！？」
とか、
いきなり機嫌が悪くなって
「悪かったわね！こんな体型で！」
といきなり怒りだしたり。
これは女性歌手と自分の体型を比較して
嫌味を言われたと感じた反応です。
これらは素直じゃないですよね。
ではどう言ったら素直か。
「あぁ、お父さんは〇〇が好みなんだね」
と、本人のそのままを認めてあげることです。
他の事例でいうと、
あなたが見た映画がとても面白かったとしますね。
友達に伝えたくて、
「この間観にいった映画の〇〇、
めっちゃ面白かったよ」
その時にその友達が、
「いやいや、
俺が観た▲▲の方が
絶対面白いわ」
と返したらどうでしょう。
素直じゃないですよね。
さらに否定から入ってますから、
余計によくないです。
素直とは、
「あぁ、その○○の映画、面白いんや。
後で話聞かせてくれよ。
そうそう、
俺が観た▲▲の映画も面白かったよ」
これが素直です。
それぞれの価値観は違うので
何が正しいかはそれぞれ違うんですよね。
でもそれをいきなり否定したりすると
相手は拒絶されたと捉えてしまいます。
だからこそ、
まずは相手のことをそのまま受け入れてあげること。
そしてそこから深いコミュニケーションに
入っていけばよいのです。
これってコミュニケーションの話しなので、
仕事においても
当てはまることが多いんですよね。
藤垣会計では担当者というお客様担当がいます。
彼らがお客様との対話の中で、
税法に照らすと無理な要望というものがあるんですよね。
経費にならないものを経費にしてほしいとか、
無茶苦茶なことを言われる人も
中にはいらっしゃいます。
もちろんそれはダメなのですが、
会話の最初からダメ出しばかりしていると、
人間関係が壊れてしまうんですよ。
なにか聞くといつもダメだと言われてしまう。
「この人は自分のことを理解してくれない人なんだ」
と見られてしまうようになってしまうんですね。
誰が正しいか？ではなくて、
まずは「経費にしてほしいんや」ということを
受け入れてあげること。
その背景には苦労や大変な状況があるのかもしれません。
そこを汲み取って話を聴いてあげてください。
そんなに大変な状況なんだということを
聞いてあげてください。
相手の立場に立ってみて、
そんな気持ちになりますよねって
言葉をかけてあげてください。
それから、
「社長の気持ちはよく分かったんですが、
税法ではこれは経費にならないんですよ。
ただ、社長の場合はこんな特例が使えませんか？」
というように、
枝葉のような細かいところをダメだと言うだけでなくて、
大きな視点でとらえた別のアドバイスや助言などは
できるかもしれませんよね。
人間関係が壊れてしまってからでは、
何を言っても悪くとられてしまいます。
これが一番辛いんですよ。
税務的には正しいことを言っていても、
人間的に否定されてしまいますから。
そうなる前に、
まずは相手を素直に受け入れてから
次のステップに行くことを忘れないようにしましょうね。
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