過去の数値から仕事をする税理士

数値を活かして過去と未来をつなげる

岐阜市の未来会計士 藤垣寿通です。

毎日ブログ422日目

 

 

 

おはようございます!

今日は金曜日です。

そして9月も明日で終わりますね。

やり残したことはありませんか?

週末と月末が重なり忙しくなりますが、

そんな時こそ慎重に(^^)

 

 

 

今日は一昨日のキャッシュフロー計算書の続き。

前回の記事はコチラです。down arrow

キャッシュフロー計算書|財務3表ってなに?

 キャッシュフロー計算書(C/S)と、

貸借対照表(B/S),

損益計算書(P/L)の三つをまとめて

財務3表と言います。

 財務3表

 

 

では、どうして貸借対照表と損益計算書は、

税務署の提出用に使われるのに、

キャッシュフロー計算書は要らないのか?

それは、税務署はお金の流れの内容を

知る必要がないからなんですよ。

複式簿記から作成された損益計算書によって、

適正に計算された利益を基準に税金を計算します。

税の計算上、キャッシュフロー計算書を使わないので、

必要ないんですね。

 

 

 

そもそも昔はキャッシュフロー計算書は、

重要視されていませんでした。

しかし、バブルが崩壊してから

企業の倒産が増えてきました。

その中で、

ある疑問が生じてきたのです。

赤字が続いて倒産に追い込まれる企業であれば

分かるのですが、

黒字の企業が倒産することがあったからです。

黒字倒産

 

 

「え!?黒字だったら倒産することないんじゃないの?」

という考えはもっともなんです。

でも倒産することってあるんです。

企業は利益が出ているかどうかではなく、

お金があるか無いかで倒産するのです。

 

 

 

例えば、

過去に長くにわたり利益を上げ、

現金預金をしっかり貯めている会社は、

少しくらいの赤字が続いたところで、

会社の存続には全然影響がないんです。

お金が少しずつ減っていきますが、

資金が枯渇しないからですね。

 

 

でも、会社が利益が上がっても、

お金にならなければ意味がありません。

1億円の売り上げが上がり、

そのお金が売掛金のまま入金されなかったら、

どうなりますか?

仕入れがある事業だったら、

仕入れ代金が払えませんよね。

また、利益が上がっていれば、

税金も払わないといけません。

スタッフの給料も払えません。

もらえるはずのお金が入金してもらえない。

困りますよね。

こんなことが起きると、

黒字でも会社は倒産するのです。

資金繰り

 

 

 

でね、ここからキャッシュフロー計算書の

話しにつながるのです。

実は会社の利益を計算する損益計算書、

これは資金の流れを的確に

表示しているものではないのです。

だから、そのための書類を使って

会社の資金の流れを知る必要が出てきたのです。

黒字でも会社が倒産するのは、

お金の流れが読めなかったからだからです。

 

 

 

キャッシュフロー計算書は、

会社のお金の流れを読むために、

必要とされて重要視されるように

なってきたのですね。

では、次回はその内容について

ご説明しますよ(^^)/

 

 

 

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