量質転化の法則は勘違いしやすい!?
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ1317日目
おはようございます!
3月も2週目に入り、
新型コロナウィルス対策として
政府が要請した自粛期間についても
週末までには言及がなされると思われます。
終息に向かっているとは思えないですが、
経済が持ちこたえられるよう
願うばかりです。
さて、
実は確定申告の期限が延長されたので
切迫感が薄れている感はありますが、
当初の予定である3月16日まで
後1週間となりました。
追い上げの時期になりますね~。
さて、
仕事がかなりのボリュームが
集中するこの時期ですが、
仕事ができるようになるためには、
ある一定の量をこなさなければならないと
聞いたことがありますでしょうか?
いわゆる、
量質転化の法則というものです。
つまり、
多くの量をこなすことから
質の高さが生まれるという法則です。
仕事にしても勉強にしても、
この法則は正しいと思っているのですが、
これにはあるポイントがあるのです。
実は、
このポイントを外してしまうと、
まったく役に立たないのです。
量質転化の法則が
当てはまらないパターンとは、
そもそも方向が間違っているということです。
簡単な例でいうと、
汚い字をどれだけたくさん書いても、
汚い字は汚いままだということ。
私は量質転化に至るためには、
プロセスがとても重要だと考えています。
どうやったらきれいな字が書けるようになるかを
プロセスで考えてみるということです。
綺麗な字を書こうとしたら、
最初にペン字の学校に行くとか、
教材を買ってきて、
綺麗な字をなぞって練習しますよね。
これを多く重ねれば、
字が上手くなると確信できます。
このゴールに向かうためのプロセスを
最初に考えられる人と、
そうでない人がいることも事実なのです。
与えられたプロセスしかやったことがなく、
自分で考えることが苦手な人もいるからです。
仕事についていえば、
綺麗な字を書くことより
より複雑になります。
まずは何をどうしたら認められるのか?
誰から評価されるのか?
これらのゴールを見失った時点で、
どれだけ仕事をこなしても
まったく質は高くなりません。
だってゴールが見えてないのですから(^^;
私たち税理士の世界では、
まだ記帳代行という仕事が残っています。
昔より減ってはいるものの、
人口減少に伴い企業の経理をする人も減るわけで、
経理をするという仕事は
無くならないのです。
そんな記帳や会計の仕事においても、
新しいお客様の担当になったとき、
何から始めればいいか迷います。
ベテランと新人で大きく差が出るのがここ。
経験豊富でゴールが見えている人は、
この仕事を完成させるために
何の情報が必要なのかから考えます。
現金で支払ったものと、
預金で支払ったもの、
カードなどで支払ったもの。
支払い方法は異なりますが、
これらを漏れなくダブりなくデータ入力したいのです。
そのためにどんな資料をいただくかを
考えるのですね。
新人だとこうはいきません。
貰った資料から何とか仕事を
完成させようと頑張ります。
しかし資料を渡してくれる相手は
経理の専門家ではなくて
経営者だったり経営者の奥さんだったりします。
何が必要なのかを全く知りません。
そういうレベルの資料で一生懸命やってみても、
漏れありダブりありとなってしまうのです。
経営コンサルタントがよく使う言葉を
ご紹介しましょう。
MECE(ミッシー)と言います。
「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」
の略で、
「お互いに重複せず、
全体に漏れがない」
という意味になります。
会計処理をする上で、
MECEを意識していない人は
ミスを連発します。
話が枝葉にそれていってしまいましたが、
MECEやプロセス思考がちゃんとできて、
質の高い仕事ができるようになると、
後輩の仕事を指導できるようになってきます。
プロセスが固まっていない人が教えると、
仕事ができない人が育ってしまいます。
人は最初に教わった基準をずっと引きずります。
「これくらいでいいよ。」
と言われて教えられると、
「あぁ、仕事ってこれくらいでいいのか。」
と覚えてしまいます。
これってとても怖い事なんです。
だって、
最初に教わった人によって、
その人の一生の基準が決まってしまう
可能性もあるのです。
だから教える人ってとても重要なのです。
さて、
今日のテーマである量質転化の法則とは、
ゴールに向かうプロセスを
正しく設定してから、
徹底的に量をこなすことで、
高い質が生まれてくるのです。
プロセスを飛ばしてしまうと
残念な結果しか生まれません。
ぜひプロセスを意識して
物事に取り組んでください。
仕事において、
勉強において、
どちらにも大きな影響を及ぼす
この法則について、
今日はお話ししました。
書きたいことがありすぎて長文になってしまいました(^^;
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