過去の数値から仕事をする税理士

数値を活かして過去と未来をつなげる

岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。

毎日ブログ1836日目

 

 

おはようございます!

台風が去って行きましたが

これからお盆休み中の天気は

雲行きがかなり怪しいですねー(^-^;

暑くないのはありがたいですけどね。

 

 

さて、

昨日は税務調査の立ち合いでしたが

とりあえず大きな問題なく無事に終えました。

法人の税務調査では、

たまに税務署側の選定ミスがあって

勘違いしてめっちゃ気合入れて調査に来ることがあります。

ちゃんと調べてこれば分かることなのに、

勘違いしているせいで大迷惑なことがあるんです。

今回はそんなことはなく、

経理もしっかりしているので安心して対応できました。

 

でね、

税務署はどうやって調査先を選定しているか?

まずはKSKという国税申告システムである程度

数値の異常値がある会社がピックアップされるんですね。

売上が上がっているのに

粗利が下がっている、

なんて会社は真っ先に選定の対象となります。

商品ごとの単価が下がって、

その分大量の注文があった場合などは、

上記のような現象が起きるので、

必ずしも数字をごまかしているのではありません。

そして、

ピックアップされた中から、

署の担当者が自分の感覚で選んでいくのですね。

 

 

結構テレビで取り上げられたり、

ホームページに載せてあることは

細かく調べ上げてくるから、

ホームページを更新してなくて

今と違った情報を掲載したままだと

勘違いされて選定されることがあります。

 

こうやって調査先として選定されるのですが、

事前通知という税理士に調査の連絡が義務付けられていて

電話がかかってくるんですよ。

その時に、

「なにか問題ありましたか?」

と聞くんですが決まってこう答えられます。

「最近調査に入っていないので・・・」

税務調査に入る要素として、

長期未接触という項目があります。

調査にずっと入らないのも公平ではないと考えるのです。

とはいえ、

正直なところは調査に来てもらって

話していくうちに分かることが多いですね。

 

 

それでね、

一番いやなのは売上もれ。

人がやる仕事なのでミスは必ずあります。

収入計上すべきものを勘違いしたりミスで

計上できていなかったとき、

法人担当の調査官は必ずいう言葉、

「これ重課対象ですね」

 

 

重課とは重加算税のこと。

仮想隠ぺい行為、

つまり脱税に近い行為で売上を隠したりすると、

罰金的に高い加算税がかかります。

私はこの重課は断固として拒みます。

(本当にごまかしていた人の場合は仕方ありません)

 

 

なぜ拒むかというと、

重課を一度でもしてしまうと、

その会社は税務署のファイルの中の第三分類にマークされます。

しばらく前に聞いた情報なので今では呼び方が変わっているかもしれません。

でね、

この第三分類にマークされるとどうなるか?

まず、その会社はこの先ずーーーッと第三分類のままです。

かつて脱税まがいのことをした会社だというレッテルが張られ続けます。

そうなると、

どうなるか?

必ず定期的に税務調査があるのですね。

どれだけ心を入れ替えてきちんとした申告をしても、

定期的に調査官がやってきます。

税務調査は監査的な意味があって、

悪い面ばかりではありませんが、

もう問題がないところまでこられるのは、

時間的にも精神的にもきついんですよね。

経営者はもちろん嫌でしょうし、

税理士もきついですよ。

調査があるとその時間がロックされてしまいます。

通常三日、長いと五日間とかの調査もあります。

他の仕事が全くできなくなってしまいます。

 

 

法人の調査官は簡単に重課だと言いますが、

ただのミスでもそう言います。

でも単なるミスなら絶対に認めません。

税務署では法人担当の調査官は重課対象を

どれだけ調査で見つけてきたかが

優秀さの評価となると聞いたことがあります。

だから必死に責めてきます。

ここで認めたら相手の思うつぼなので

はっきりと認めないと言い続けなければいけません。

 

 

最近はそんな調査はありませんが、

ここだけは外せないポイントなのです。

 

一番いいのは売上もれがないことなので、

経理にはしっかり取り組んでおきましょうね!

 

 

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