思い込みの罠②(選択バイアス)
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ1142日目
おはようございます!
毎日ブログを書いていますが、
最大の困難は終日の予定があるときです。
基本的にまとめて書くことはしませんので
書く時間が無いときは
深夜に自宅で半分寝ながら書くことになります(^-^;
今日と明日のブログは
そんな感じで本文は短いですけど
ご容赦ください(^^ゞ
さて、
昨日の続きのような話です。
安全な状態は続くものだという
思い込みは危険ですよって話でした。
その思い込みのことを、
正常性バイアスと呼びましたが、
今日の話は選択バイアスという話です。
選択バイアスというのも
思い込みの一種なのですが、
これも思い込んでしまうと
的外れな結果になります。
「ヤバい経営学」
をご存じでしょうか?
6年前の名著ですが、
とても面白く勉強になりました。
選択バイアスについて
分かりやすく解説されています。
書籍に書かれている具体例を紹介すると、
第二次世界大戦の時の話が面白いのです。
空軍の士官が、
帰還した戦闘機をみて
あることに気が付きました。
どの機体にもある特定の場所に
銃撃痕が残っていることに気が付きました。
同じ場所が狙われているとわかったので、
その場所を補強しようとしたそうです。
しかし、
この行動は選択バイアスに
陥ってしまっているのです。
どういうことかというと、
もっと本質的なことを
考える必要があるのです。
帰還できている機体ということは、
無事に戻ってこれている機体なのです。
でも、
撃ち落されている機体は
戻ってきていません。
この事実を完全に
見落としてしまっているのです。
よくよく考えれば、
撃ち落されている機体こそ、
重要な部分を攻撃されて墜落したわけで、
その重要な部分こそ
補強すべきだということなのです。
実際に目の前にあるものが
全てだと思い込んでしまうことで
無意味な行動判断をしてしまう。
何らかの理由で選ばれた部分的な結果ばかりを見て
間違った結論を導き出す、
これが「選択バイアス」です。
人は思い込みの生き物です。
目の前に見えているものを
そのまま見ようとしているのではなく、
自分が信じているように
見ようとしているのです。
事実は一つ、
解釈は無数。
柔軟な思考を持ち続けたいものです。
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