貸借対照表|銀行が見るポイント
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士 藤垣寿通です。
毎日ブログ425日目
おはようございます!
10月に入って最初の月曜です!
9月末が土日でした。
ということは、
9月末納期の税金は、
今日が納付日となってます。
納付忘れのないようにお気を付けください。
さて、昨日はキャッシュフロー計算書の大区分を
説明しましたね。
今日は貸借対照表のポイントをお伝えしますよ。
私が決算報告に行くたびに
お客様にお伝えしているのが、
貸借対照表の説明です。
決算報告では、
今年の儲けの話しが中心になりますが、
これから先を見ていくときには、
貸借対照表が欠かせないんですね。
また、銀行が一番気にするところも
貸借対照表にあるんですよ。
お金を借りる時に、
この視点を忘れないでください!
「貸す側は、
返せるかどうかを見ている。」
ということ。
当たり前の話しですが、
頭の中が「借りたい!」で
埋め尽くされていると、
「どうやって返すの?」
と聞くと、ポカンとした顔をされます(^^;
では、返せるかどうかを
貸借対照表でどうやってみるかです。
それは、流動比率というもので確認できます。
貸借対照表には、
左側に資産、
右側に負債と資本が表示されます。
そして資産も負債も、
上の方が動きやすいものから
並んでいるのですね。
そして、「流動」と「固定」と
二つの区分を分けています。
「流動」に区分されたものは、
資産であれば現金化しやすいもの。
負債だと1年以内に支払うもの。
健全な会社であれば、
現金化しやすい「流動資産」は
すぐに支払う「流動負債」より
多いものです。
ここがポイントなのですが、
1年以内に支払う「流動負債」を、
手持ちの「流動資産」で賄えなければ、
その会社はどうやって支払っていくのでしょうか?
ここを示す比率が
「流動比率」
というのです。
流動資産/流動負債×100
100%を超えていれば、
なんとか負債を返済できそうだとなります。
1か所だけ見て、
この会社は大丈夫かと聞かれると、
利益がどうというより、
この比率の方が重要ですね。
※会社が危険かどうかという視点です。
とはいえ、
利益が出ていないと、
財産が目減りしていくわけで、
やはり利益というものは
非常に重要であることは
言うまでもありません。
流動比率が100%を
下回っている場合は、
利益を上げながら
流動比率を改善していくことを
目標にすべきでしょうね。
今日は、貸借対照表の見方に付いて
一つの指標をお伝えしました(^^)/