貸借対照表|その資産は本当にあるの?
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士 藤垣寿通です。
毎日ブログ427日目
おはようございます!
昨日から皇居内の清掃活動の
ボランティアに参加しています!
貴重な体験をさせていただいてます(*^^*)
さて、昨日の投稿では
銀行が最初に確認するポイントを
お伝えしました。
しかし、見るべきところは実は
他にも沢山あります。
その中でも大事なポイントを
お伝えします!
貸借対照表には
資産と負債が計上されています。
資産の方が負債より多ければ
その差額が純資産と言って、
その会社の株価総額みたいな感じになります。
でもね、
「みたいな」と言ったのには
理由があります。
その根拠となる数字が
正確かどうかが問題となるんですね!
というのも、
会社の会計上の資産の数字は
取得した時の金額で表示されています。
株を買っても買った時の金額が計上され、
時価とは違うわけです。
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士 藤垣寿通です。
毎日ブログ427日目
例えば、
社歴が古い会社だと、
資産の中に土地があったら、
その数字と時価とは
大きく違うと考えた方がいいですね。
バブル期よりもっと前に買った土地であれば、
今の時価よりかなり安く計上されています。
だから、含み益があると思っていい訳です。
しかし、バブル期に買った土地であれば、
その頃から時価は大きく下がっています。
この場合は含み損があるということになります。
この差は土地を売らない限り、
帳簿には反映されないんです。
株価評価するときは、
帳簿の資産について内容を
時価に換算します。
本当のその会社の姿を
確認するためです。
銀行が対象の会社の評価をする際にも、
同じことを考えるわけですね。
資産の時価評価で注意するところは、
他にもあります。
例えば、
役員に対する貸付金。
会社から役員が借りたことになっているのが
役員貸付金ですが、
返ってくるかどうか怪しいですよね(^^;;
銀行は、この役員貸付を嫌うのです。
銀行が貸したお金が、
会社を経由して
役員に貸し付けられてると
考えるからですね。
計上されている資産が
その価値がないとされれば
資産から差し引きして
会社の評価をされるんです。
帳簿だけが全てではありません。
パッと見だけではなく、
中身についても
ちゃんとしていきたいですね。