経営者の自覚
過去の数値から仕事をする税理士
数値を活かして過去と未来をつなげる
岐阜市の未来会計士の藤垣寿通です。
毎日ブログ2870日目
おはようございます!
先日、お客様の経営会議に参加したときのこと。
先代経営者から現経営者に対して少し熱い言葉がかけられました。
熱いというのは気持ちが熱いのですが、
まったく知らない人がその場にいたら
パワハラかと思うくらい厳しい言葉でありました。
何が起きていたかというと、
会社全体の売上と利益はおおむね順調に来てるのですが、
大きく赤字の部門がまったく改善せずに
さらにマイナスが大きくなっていました。
ここに対してどこまで本気で取り組んでいるのかを
強く厳しい言葉で先代から現経営者に叱咤激励があったのですね。
確かになんとなくコストをかけて宣伝広告をすれば
売上アップの効果はあるかもしれません。
しかし赤字の原因である特定の費用をどうやって削るのかを
本気で考えて行動に落とし込まない限り
マイナスを小さくすることはできないでしょう。
そもそも全体の数字が良いから緊張感がないのかもしれませんが、
逆に考えたらこの部門が赤字じゃなかったら
それだけの利益が増えるわけです。
それだけの現預金が失われずに済むのです。
これが毎年数千万円となりつつあるのに
放置している感覚がどうしても許せなかったのでしょう。
先代経営者がいようといまいと、
現経営者が自分がどうしたいのかを明確にして
そのために何をするのかを具体的に行動で示さないと
ただただ成り行きで時間だけが過ぎていきます。
勝手に数字が良くなることはありません。
ときには過去に築き上げてきたものを壊すことも必要でしょう。
完全に壊さなくても小さくしてマイナスも最小限にできれば
社会環境が良くなった時に復活することもあるでしょう。
縮小する事業については、
そこで頑張っているメンバーもいるわけで、
彼らがサボっているわけではないので辛いですが、
それでも事業を再構築しなければならないときもあるのです。
赤字を垂れ流すことを容認する経営者は経営者の資格はありません。
経営者の通信簿である決算書を
黒字にしていくためにしっかりと決断していきましょう!
そこから逃げてはいけないのです。
最新情報を無料でゲット